まどれーぬの音楽帳

クラシック音楽(主にピアノ曲)が好きな主婦です。好きな曲、好きなピアニスト、再開したピアノレッスンのこと、コンサートの感想などを気ままに綴ります。

練習記録~「イタリア協奏曲」

先日のレッスンでいったん終わりとなった「イタリア協奏曲」、記念に自宅で弾いて、録音してみたので、ここに音源をアップすることにしました。

 

昨年の9月からレッスンを開始、途中で教室の都合で先生が変わり、なんだかんだで5ヶ月近く頑張って…この出来⁉︎ なんですが😅(特に3楽章のヘロヘロさ、ひどい)

まどれーぬさん、普段、偉そうなことを言っておきながらこの演奏…?くすくす…の声とともに、いてて!(どっかから石が飛んできた!)

 

…の前に、私とこの曲との付き合いは5ヶ月ではなく、実はもっと長かった、という思い出話をさせて下さい。

(ご興味ない方はどうぞ読み飛ばして下さいね^^)

 

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グールドの演奏との出会い

時は遡って約20年前…

大学生だった私は、ある日たまたま聴いていたラジオから、グレン・グールドの演奏するこの曲の3楽章が流れてくるのを耳にして、虜になってしまいました。なに、この疾走感?え、クラシックなの?バッハ?へー、かっこいい曲→弾いてみたい!となり、楽譜を買いに走ったのがこの曲との出会い。(ここでまずCDじゃなくて、楽譜を買いに行った不思議…CDは後で買いました。ついでにいうと、グールドの名前もここで初めて知ったのですが、話が脱線するので、いつか別の機会にでも…)

 

ちなみにその時、ピアノレッスンはもうやめてました。ただ、私は長いブランク中も全くピアノに触らなかったわけではなく、気が向いたときに、好きな曲だけ弾き散らかすということをしてまして。(その時流行のドラマの主題歌だったり、映画音楽とか、そんなに難しくない曲です。あと、バッハのインベンションだけは当時からなぜか好きで、気に入った曲は繰り返して弾いてました)

で、そんなノリで、私もグールドさんみたいにこの曲を弾きたいわー!(←ここは石投げていいとこです)なんて、ワクワクして楽譜を開いたわけですが…

む、難しい…バッハはバッハでも、インベンションと全然ちがう!!

簡単そうに見える1楽章でさえ、そもそも和音がきちんと鳴らせない、3楽章に至っては、左手が全く弾けない上に譜読みすら怪しい…

なんとか弾けそうなのはゆっくりな2楽章だけど、やっぱり1楽章と3楽章が好き…グールドは鼻歌まじりであんなに簡単そうに弾いてるのに、なんでこんなに難しいのよ?ゆ、指がつる〜

と、呪いの言葉を吐きながら、練習したり、しなかったり…を数年おきに繰り返しながら時は過ぎ…全楽章をポロポロと、超ゆっくりなテンポで最後まで通せるようになったのは、曲との出会いから10年後ぐらいだったでしょうか。我ながら執念深い…でも、それだけこの曲が好きだったのですよ。

 

 

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レッスンに持っていく

で、20数年ぶりに、正式にピアノレッスンを再開したとき、この曲を見てもらいたい、という気持ちはもちろんありましたが、その時にはグールド以外のピアニストの演奏も山ほど聴いて耳(だけ)が異常に肥えてしまい、やっぱり身分不相応だよなー、との思いから、すぐにはレッスンに持っていけませんでした…^ ^; 

(そんな中でも、やっぱり自主練は半ば習慣のような感じで、コソコソと続けてましたよ)

このまま、自主練で終わりかなあ、と自分の中では薄ぼんやりと思ってたんですが、去年7月にプロのコンサートですんばらしい実演を聴いて(ちなみに、フランチェスコ・トリスターノ君です)この曲への思いが急に再燃。←単純

8月の終わりに、フィールドのノクターンが終わったタイミングで、次にやりたいのはイタリア協奏曲です!と、勇気を振り絞って先生に言いました。

内心、ドキドキ💓でしたけど…晴れてOKを頂いて、その日は小躍りしながら家に帰りましたよ。

 

で、いざレッスン、となったわけですが、それまでの弾き散らかしで身についた?、プロの演奏の真似っこみたいなぺらっぺらの解釈の演奏を先生に聴かせるわけにはいかない!と急に恥ずかしくなった私…

長年、趣味で描いてた2次創作の同人誌を、漫画雑誌の編集部にみてもらう心境とでもいいましょうか…(わかりにくすぎる)

あらためて楽譜を読んで、楽譜に書いてない(けど、プロはやってる)弾き方をやめ、なんとか体裁を整えたつもりの初回レッスンで、1楽章の主題でシフ風に弾いてたアーティキュレーションを早速直され、他にも変な癖の指摘をされ、やっぱりいかん、と、CDの演奏はすっぱり忘れることにしました。もちろん、それ以前に技術的に弾けてない部分も山ほどあったのは言うまでもないのですが。

そこから、亀のような歩みで、レッスンしていたのはご存知の通り。技術的に弾けない部分は主に3楽章の中間部に集中していたのですが、これは最後までどうにもならなかった…

 

 

…で、やっと話がアタマに戻りましたが、(はーー、長かった)

20年近い自主練プラス、5ヶ月のレッスンを経て、(執念だよー、こわいよねー💕)いちおう完成した演奏がこちら。

私が最初に惹かれたグールドの演奏とは似ても似つかない、そもそも同じ曲ですか?という演奏ですが、その時に感じたトキメキを詰めこんだつもり^^

 

暖かい目(耳)でお聴き頂けると嬉しいです。(1〜3楽章を通して弾いたので、少々長いです)

 

↓クリックすると、リンク先で聴けます。

https://www.dropbox.com/s/18qhuv2xxf9soec/J.S.Bach-%20Italian%20concerto%20BWV971.m4a?dl=0

 J.S.Bach/ Italian concerto BWV971 Played by Madeleine

0:00~Allegro

4:04~Andante

8:35~Presto

 

 お付き合いくださり、ありがとうございました^^

 

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