2/20 リュカ・ドゥバルグ ピアノリサイタル @トッパンホール
仏人ピアニスト、リュカ・ドゥバルグ(Lucas Debargue)のピアノリサイタルを聴いてきました。
ドゥバルグ(以下、リュカ君、と呼ばせてください^^;)の実演を聴くのは今回が初めて。
動画などを見る限り、鍵盤の上に覆いかぶさり、表情豊か、かつエキセントリックな演奏をする人、というイメージですが、CDの録音はそれよりもやや端正な演奏。私の中ではつかみどころがなかったのですが、去年のリサイタルの評判がよかったのと何よりもプログラムに惹かれたので生音を拝聴しに行くことに。
✩プログラム✩
(当初の予定から、演奏曲順が前半と後半でまるまる入れ替わってます)
ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53《英雄》
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
ショパン:夜想曲第13番 ハ短調 Op.48-1
ショパン:スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
(休憩)
J.S.バッハ:トッカータ ハ短調 BWV911
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
今日の 目当ては、ショパン「舟歌」と「夜想曲13番」、そして何より、大好きなバッハのトッカータハ短調、ベートーヴェンのピアノソナタ32番、です。
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ショパン
舞台袖からゆったりとした足取りで歩いてきてリラックスした姿勢でお辞儀、ピアノの前に座り、椅子を何回かずらしたり、メガネのふちに手をやったり、一通りの儀式をするリュカ君。ほー、脇目もふらず歩いてきて、すぐに弾きだすイメージだったから、ちょっと意外?なんて思いながら、演奏がスタート。(この一連の流れ、私的にはピアニストの性格が伺える気がして、つい注目してしまうのです)
最初に断っておくと、私はショパンにそんなに詳しくなく、ごく限られた演奏しか聴いたことがないので、以下に記すことはあくまで私の感じたことです…
のっけからの「英雄ポロネーズ」はリュカ君のテンションが曲にやや遅れをとっているようなのが気になってしまった。(疲れていたのかもしれない)英雄の華々しさ、雄雄しさ、みたいなものがない。徐々にエネルギーが沸いてきたけれど、中間部の左手のオクターブの連打のあたりなどはやや苦しい感じ。あの部分はそれほど豪速で弾く必要はないとは思うけれど、リュカ君ぐらいのテンポなら、粒立ちをそろえて綺麗に弾いて はっと言わせてほしかった。なんとなく、不完全燃焼のまま終了。
「舟歌」を弾きだして、フレージングがユニークなことに気づく。タメを作ってほしいところでさっと流し、逆にさらっと進めてほしい部分をタメる。ところどころ、内声を不思議なところで強調したり、同じフレーズを繰り返す部分では弾き方を変えたりもする。面白い試みだけど、ここは一息で緊張感を持続させてほしいなぁ、という部分では聴いているこちらの集中力が削がれてしまった。(ただし、ショパンは同じフレーズを弾くときは、同じようには弾かなかったといので、これは正しいのかもしれない)
ショパンの曲の特徴、長いひとつのフレーズ、の後に、またもうひとつ長いフレーズ、またひとつ…と数珠つなぎのように続いていき、それがときには何十小節にも渡る。その間ひたひたと高めたテンションが、クライマックスで爆発する。舟歌もそういう曲だ。リュカくんの演奏は、目的地が不明で、いきなりクライマックスに行きついてしまった感があった。
「夜想曲13番」でも全く同じ感想。
幸いにも、スケルツォではこうした違和感はあまり感じなかったので、曲の特性にもよるのかもしれない。スケルツォ1番の中間部(ポーランドのクリスマスの旋律の部分)の瞑想的な表現などはとても美しかった。ただ、冒頭の主題やクライマックスのフォルテで弾く部分、ピアノのガーンという強い響きがやや耳についてしまった。私の座った位置が悪かったのか(右側前方で)、遠くから聴けば気にならないのかもしれない。鍵盤を乱暴に叩く人、というイメージはなかったので、これも少々意外。
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バッハとベートーヴェン
バッハのトッカータハ短調(BWV911)、これは大好きな曲で、リュカ君の録音の他にも何人かのピアニストのお気に入りの演奏もある。基本的にはどんな演奏をされても頬が緩んでしまうので、この曲はとても楽しく聴けた。同じフレーズの弾き方を変えるのも、バッハなら全然気にならない。フーガの後半にかけての盛り上がり方がやや性急なように感じたのと、もう少し音色の変化があればもっと好みの演奏だったかも。
ベートーヴェンのピアノソナタ32番、これはとても良かった。私はベートーヴェンはわりと端正な演奏(ブレンデル、ポール・ルイス)が好きなのだけど、32番は緩急自在で激情ほとばしるリュカ君の表現が曲調にはまっていたと思う。
というのも、ベートーヴェンの曲は美しく歌っていたと思ってたら、短気を起こしてちゃぶ台引っくり返す、みたいなのが持ち味だと思うので(なんのこっちゃ?)、この曲の1楽章はまさにそんな場面ばかりで、崩した表現が気にならない、というのもあった。
そして、天上の響きの第2楽章。冒頭の静かな和音の始まりはとても美しく弾いてくれた。そこから途中の変奏曲のノリノリに変化する感じは彼の真骨頂という感じでとても面白く、これはバガテルなんかを聴いてみたい、と思ってしまった。最後は静かに、潮がひいていくようにトーンダウン。2楽章は私的にはとても長く感じるのだけど、今日は短くも、密度の濃い旅をしたような気分に。
弾き終わったリュカ君が鍵盤から手を離して、膝の上に置く、一息つくのを固唾を飲んで見守る聴衆、そして立ち上がるを待ってようやく拍手!というパーフェクトな終結でした。
今回の演奏会の感想…前半と後半で受けた印象がちぐはぐなので、ちょっとまとめるのが難しいのですが、私にとっては彼の演奏は曲を選ぶのかなと思いました。(ショパンはちょっと個性が強すぎる ^^;)ベートーヴェンの実演を聴いた限りではシューベルトとかラヴェルがしっくりきそう。あとはバロック全般。そんなプログラムなら、ぜひまた実演を聴いてみたいです。
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おまけ
アンコールはなしでしたが(ああ、アンコール無しか、と一瞬思いましたが、あの32番の後に何かを弾いてほしい、なんて言うのは無粋なんですよね^^;) サイン会はありました。
バッハとベートーヴェンがとても素晴らしかった、と告げると、嬉しそうにしてくれました。目が合ったけれど、瞳が青とも翠ともつかないとっても綺麗な色で、ちょっとドキドキしてしまうという…ちなみに、リュカ君は顔が小さくて背が高くて、とても足が長く、スタイルが大変によろしいです。(私の席からはよく見えなかったけれど、足が長すぎてピアノの下に収まりきらない感じ、だとか)ちょっと影があるというか、カリスマがある感じなのは動画やCDジャケットで見るイメージそのままでした。
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2/14のレッスン〜 モシュコフスキー、バッハ、シューマン、ショパン
レッスン記録、先週のものがなかなか更新できず、今更になってしまいましたがあげておきます。(それにしても、オリンピック!フィギュアスケート!!羽生結弦選手のすんばらしい演技を見て、どれだけの人がショパンのバラード1番を弾きたくなってたのでしょうかと←私の心にももれなく刺さりましたよ^^)
先週はわりと自宅練習の時間がとれたので、シンフォニアとショパンを重点的に練習していきました。特にシンフォニアは、演奏を録音をして、楽譜と照らし合わせてアーティキュレーションを直したり、ペダル無しで弾いてみて、不自然に音が途切れてる部分の指使いを見直したり。ショパンの夜想曲は新しい曲が始まったときのテンションの高さで、通しで沢山練習したくなる気持ちをおさえつつ、苦手な後半部分を繰り返し練習。さて、練習の成果は…?
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モシュコフスキー/20の小練習曲集より4番
寒さでかじかんだ手に、左手の細かい動きはつらい…というのは言い訳ですが😅指がもつれて、ヨタヨタの演奏になってしまいました。 見開き2ページしかないんですが、最初から最後まで満遍なくもつれるという…家ではもう少し弾けた気がしてたんですけど、弾けた気に…なってただけ?
・ゆっくりテンポでいいので、左手の指をしっかり上げ下げして、音をくっきりはっきり出す練習をする。
・テンポをあげつつ綺麗に弾くためには、メトロノームのテンポを徐々にあげる→一度下げる(雑になってないかの確認)→またテンポをあげる、という練習がよい。
はい、がんばります^^;
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バッハ/シンフォニア14番
「だいぶ良くなりましたね!」とのお言葉。わーい、頑張ったかいが!
・まだソプラノ(小指で弾く部分)が弱い。せっかく弾けてるのに、音が埋もれていて勿体無い、と…
自分でも埋もれているのはわかるのですが、小指だけ強く(はっきり)弾こうとすると、一緒に他の指にも力が入ってしまい、音量調節ができない…泣
先生曰く、指の独立がうまくいってないのと、小指が鍛えられてないのが原因みたい。自然にしてれば、親指、人差し指の力が強いのは仕方ないので、これは練習曲で鍛えるしかないみたいです(モシュコフスキーの効果を期待)。
・音が飛ぶところ、かつブレスをするところで、無駄に長い時間、指が宙に浮いてるのが不自然。(自分ではタメを作ってるつもり)←恥ずかしい…
指は手早く次の音の鍵盤の上に移動させてから待つ→打鍵。その方が打鍵したときに音が綺麗、とのこと。
小指の力が弱いのは致命的ですね。一朝一夕にはいかなそうですが、改善していきたいです。この曲もまだ練習します。
シューマン /子供の情景より「木馬の騎士」
先週よりは左手の跳躍も外さず弾けるようになり、少しマシになったかなと思いましたが…それよりも問題はやはり3拍子。
先生「三拍子が右手でリズムをとっているように聞こえるので、この曲のベースは左手なので、左手で拍をとりましょう。」
その場で何度かやり直し…ますが、リズムに問題があるのと同時に、のっぺりしていて重苦しい感じ。
一拍目を弾く前に息を吸うのは当然として、1拍目でジャンプというか、上に上がる感覚→2拍目で下がる→その反動で3拍目でまた上がる、というのが3拍子のコツ?らしいのですが、いまいち分かりません…(リズム感がないのは自覚あり^^;)
先生「家で3拍子の曲を沢山聴いてみたり、バロックダンスの動画を見るとつかめるかも?」
お、それはいいかも、というわけで、探してみました。(ちなみに、バロックダンスの動画って沢山あって、どれも優雅で美しくて、ついつい見惚れて時間を潰してしまいましたよ)沢山見たなかで、分かり易い!と思ったのがこちら。
確かに、1拍目でちゃんとジャンプしてる!3拍子の軽やかさ、ってこういうことなのか…この感覚をピアノを弾くときにも再現すればよいのですね。
ちょっと道筋が見えてきました。引き続き練習。
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ショパン/ノクターン 15番
だいぶ音を覚えてきて、前半はあまり外さないで弾けるようになりましたが、後半はまだまだ音を外してばかり。弾ける部分では自分なりに表現を工夫してみましたが…
先生「ここの部分!ここだけ急にテンポが異様に早くて、拍感がめちゃくちゃですよ!ここは楽譜通りに弾いてください~!」
と、(たいがいのことでは動じない)先生が珍しく動揺?、という事態に。さて、どの部分かといいますと。
ここの、3連符が始まるところから9小節にわたる部分。
Piu mosso(動きを出す)ということなので、自分なりに揺れ動く雰囲気をだして弾いてみたのですが、揺れすぎだった模様^^;
先生「3連符は3連符としてちゃんと聴こえるように弾いて下さい!」
その場で先生が歌ってくれるのに合わせて、軌道修正。ここは急にドラマチックな展開になるので、気持ちの昂りをぶつけたくなるんですが、酔っ払い運転になっちゃおしまいですよね。反省。
ちなみに、前回の宿題だった、わからなかった音楽用語の答え合わせ。
Piu mosso 動きをだして、今までより早く
stretto 緊迫して
ritennuto すぐに遅く
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ショパンの美しいメロディを自然に歌わせるには、適切な場所で呼吸をすること!(どの作曲家でもそうなんですが)というわけで、左手の伴奏はピアノで弾いて、右手のメロディは口で歌ってみる練習をするのもよいかも、と言われました。
家で少しやってみましたが、確かに、ただ鍵盤を押さえているだけのときよりずっと自然に呼吸ができます。歌うには息継ぎが必要なので当たり前なんですが。この感覚を、ピアノで再現、かぁ。
先ほどのバロックダンスもそうですが、ピアノで音楽を表現するには、指だけが鍵盤を叩いて音を並べているだけでは全然ダメで、それ以上に身体的な部分…身体全体で呼吸やリズムを意識することがいかに重要だということに気付かされます。
「ピアノを歌わせることが究極のゴール」と私の敬愛するピアニストも仰ってますが、これが本当に本当に難しい。ほんの少しでも近付けるように、頑張りたいです。
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2/7のレッスン〜 モシュコフスキー、バッハ、シューマン、ショパン
2月最初のレッスンでした ^^1月は頑張って4回レッスンを入れたせいか、割合にサクサクと曲が進んだ印象。2月もこの調子で!と思って、同じく4回レッスンを入れました。(レッスンをコンスタントに週一で、というのが年始の目標だったので、このまま継続したいところです^^;)
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モシュコフスキー/20の小練習曲集より3番
先週より左手もだいぶ動くようになり、テンポもあげて弾くことができました。右手の脱力も自分ではかなり意識したつもり…ですが
・「まだ右手に力が入っちゃってますね!音が鍵盤の下に押さえつけられてるように聞こえるので、音をグランドピアノの前(先端)のほうに飛ばすような気持ちで…もう1回意識してやってみましょう」と先生に言われて、その場で何度か弾き直し。
右手に意識を集中すると、左手の細かい動きが疎かになってしまう…難しい。
いちおう合格になりましたが、脱力は本当に課題です。音を前に飛ばす感覚、自宅のアップライトではよくわからないのが本音なのですが、ピアノのせいにしてはいけませんね^^;
次は4番(ヘ長調)をやります。
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バッハ/シンフォニア14番
先週の棒弾き状態、を脱して、いくらか表情をつけたものを披露します。
・全体的に音が硬い。のわりに、後半、ペダル使いがうまくいってなくて、もわもわしているので、もっと踏み替えを素早くする。
・冒頭のテーマを弾くときに、スラーで伸ばした後のシの音が鋭いので、もっと柔らかく!(スラーの後の音の処理の雑さ、毎回言われてるような…)
・15小節以降(この曲で3声が一番ごちゃつく部分!)、メインのソプラノの音が聴こえずらいので、埋もれないように。←この部分、気を抜くと、メゾ(親指で弾く音が多い)の音が出張ってしまいます…
その場で何回か弾き直しますが、やはりソプラノの出し方が難しい。「家の練習で、自分でちょうどよい力の配分を見つけてきてくださいね」とのこと。
この部分がこの曲の肝、だと思ってるので、綺麗に弾けるようになりたい。頑張って練習します^^
シューマン /子供の情景より「木馬の騎士」
えーと、練習は一応したのですが、後半、左手の跳躍が(といってもたいしたことない)どうしても弾けるようにならず、大変たどたどしい演奏を披露してしまいました…(冷や汗)が、それよりも根本的な問題があったようで…
・先生「3拍子感がないので、もうちょっと意識してみましょうか」私「え!」
文章にするのは難しいのですが、右手がせっかちすぎて、3拍子のリズムが崩れているようです。その場でゆっくりのテンポで何回か弾いて、感覚を掴む。
・後半の左手のバスのフレーズ、この曲で面白いところなので、流れにのって弾けるようにする。
・「木馬の騎士」のわりに、もっさりしてるので、もうちょっとパキっと、カッコ良い感じで。←わかります。
もっとテンポもあげなきゃいけないし、沢山練習しなければ。
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ショパン/ノクターン 15番
先生の前で初披露。(緊張!)これも、練習はしましたが、まだ弾き込むところまではいっておらず、手が動きを覚えていないところもちらほら…後半は音を間違えまくり、たどたどしい感じで弾き終えました。
先生「うん、雰囲気はなかなかいいですよー^^」の言葉にホッ…の後に、山のようなアドバイスを頂きました。全部は書ききれないので、重要なところだけ。
・曲の中で、進んでいい部分、停滞感を出したほうがいい部分、があるので、楽譜を読み込んで、それぞれ弾き分ける。これ、プロの演奏を聴いていると、楽譜に指示のない絶妙な「ゆらぎ」があるのですが、その根拠がわからず、適当に揺らして弾いてました^^;(←一番やってはいけないパターン)。音型、音量表記から、読み取らなければならない、と知り、大反省。
・フレーズの切れ目で呼吸する。(いつものこと)
・stretto、ritenuto、の意味がわからなかったので、調べてくること。(宿題!)
大人になって初めてレッスンして頂くショパン、初回の今日は課題が多すぎて頭が沸騰しそうでした 笑 弾ける、弾けない、以前に、まず楽譜をちゃんと読みましょう、と分かったのが一番の収穫?でした。先生も力が入っていたのか、時間がオーバーしていたのに気付かなかった様子^^;(普段はきっかり1時間、なのです)
完成まで、これから何ヶ月かかるかしら…楽しみながら、気長にやっていきます^^
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ノクターンはこの楽譜を使っているのですが(表紙のサインは、ヤン・リシエツキ君のです^^;)
先生に「そのサイン、なんですか?」と突っ込まれる前に、自己申告しておきました 笑 ついでに、先生はリシェツキ君をご存知なかったようなので、「すごくいい演奏するんピアニストさんなんですよー」とアピールも忘れずにしておきました…笑 (←迷惑!?)
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練習記録~「イタリア協奏曲」
先日のレッスンでいったん終わりとなった「イタリア協奏曲」、記念に自宅で弾いて、録音してみたので、ここに音源をアップすることにしました。
昨年の9月からレッスンを開始、途中で教室の都合で先生が変わり、なんだかんだで5ヶ月近く頑張って…この出来⁉︎ なんですが😅(特に3楽章のヘロヘロさ、ひどい)
まどれーぬさん、普段、偉そうなことを言っておきながらこの演奏…?くすくす…の声とともに、いてて!(どっかから石が飛んできた!)
…の前に、私とこの曲との付き合いは5ヶ月ではなく、実はもっと長かった、という思い出話をさせて下さい。
(ご興味ない方はどうぞ読み飛ばして下さいね^^)
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グールドの演奏との出会い
時は遡って約20年前…
大学生だった私は、ある日たまたま聴いていたラジオから、グレン・グールドの演奏するこの曲の3楽章が流れてくるのを耳にして、虜になってしまいました。なに、この疾走感?え、クラシックなの?バッハ?へー、かっこいい曲→弾いてみたい!となり、楽譜を買いに走ったのがこの曲との出会い。(ここでまずCDじゃなくて、楽譜を買いに行った不思議…CDは後で買いました。ついでにいうと、グールドの名前もここで初めて知ったのですが、話が脱線するので、いつか別の機会にでも…)
ちなみにその時、ピアノレッスンはもうやめてました。ただ、私は長いブランク中も全くピアノに触らなかったわけではなく、気が向いたときに、好きな曲だけ弾き散らかすということをしてまして。(その時流行のドラマの主題歌だったり、映画音楽とか、そんなに難しくない曲です。あと、バッハのインベンションだけは当時からなぜか好きで、気に入った曲は繰り返して弾いてました)
で、そんなノリで、私もグールドさんみたいにこの曲を弾きたいわー!(←ここは石投げていいとこです)なんて、ワクワクして楽譜を開いたわけですが…
む、難しい…バッハはバッハでも、インベンションと全然ちがう!!
簡単そうに見える1楽章でさえ、そもそも和音がきちんと鳴らせない、3楽章に至っては、左手が全く弾けない上に譜読みすら怪しい…
なんとか弾けそうなのはゆっくりな2楽章だけど、やっぱり1楽章と3楽章が好き…グールドは鼻歌まじりであんなに簡単そうに弾いてるのに、なんでこんなに難しいのよ?ゆ、指がつる〜
と、呪いの言葉を吐きながら、練習したり、しなかったり…を数年おきに繰り返しながら時は過ぎ…全楽章をポロポロと、超ゆっくりなテンポで最後まで通せるようになったのは、曲との出会いから10年後ぐらいだったでしょうか。我ながら執念深い…でも、それだけこの曲が好きだったのですよ。
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レッスンに持っていく
で、20数年ぶりに、正式にピアノレッスンを再開したとき、この曲を見てもらいたい、という気持ちはもちろんありましたが、その時にはグールド以外のピアニストの演奏も山ほど聴いて耳(だけ)が異常に肥えてしまい、やっぱり身分不相応だよなー、との思いから、すぐにはレッスンに持っていけませんでした…^ ^;
(そんな中でも、やっぱり自主練は半ば習慣のような感じで、コソコソと続けてましたよ)
このまま、自主練で終わりかなあ、と自分の中では薄ぼんやりと思ってたんですが、去年7月にプロのコンサートですんばらしい実演を聴いて(ちなみに、フランチェスコ・トリスターノ君です)この曲への思いが急に再燃。←単純
8月の終わりに、フィールドのノクターンが終わったタイミングで、次にやりたいのはイタリア協奏曲です!と、勇気を振り絞って先生に言いました。
内心、ドキドキ💓でしたけど…晴れてOKを頂いて、その日は小躍りしながら家に帰りましたよ。
で、いざレッスン、となったわけですが、それまでの弾き散らかしで身についた?、プロの演奏の真似っこみたいなぺらっぺらの解釈の演奏を先生に聴かせるわけにはいかない!と急に恥ずかしくなった私…
長年、趣味で描いてた2次創作の同人誌を、漫画雑誌の編集部にみてもらう心境とでもいいましょうか…(わかりにくすぎる)
あらためて楽譜を読んで、楽譜に書いてない(けど、プロはやってる)弾き方をやめ、なんとか体裁を整えたつもりの初回レッスンで、1楽章の主題でシフ風に弾いてたアーティキュレーションを早速直され、他にも変な癖の指摘をされ、やっぱりいかん、と、CDの演奏はすっぱり忘れることにしました。もちろん、それ以前に技術的に弾けてない部分も山ほどあったのは言うまでもないのですが。
そこから、亀のような歩みで、レッスンしていたのはご存知の通り。技術的に弾けない部分は主に3楽章の中間部に集中していたのですが、これは最後までどうにもならなかった…
…で、やっと話がアタマに戻りましたが、(はーー、長かった)
20年近い自主練プラス、5ヶ月のレッスンを経て、(執念だよー、こわいよねー💕)いちおう完成した演奏がこちら。
私が最初に惹かれたグールドの演奏とは似ても似つかない、そもそも同じ曲ですか?という演奏ですが、その時に感じたトキメキを詰めこんだつもり^^
暖かい目(耳)でお聴き頂けると嬉しいです。(1〜3楽章を通して弾いたので、少々長いです)
↓クリックすると、リンク先で聴けます。
https://www.dropbox.com/s/18qhuv2xxf9soec/J.S.Bach-%20Italian%20concerto%20BWV971.m4a?dl=0
J.S.Bach/ Italian concerto BWV971 Played by Madeleine
0:00~Allegro
4:04~Andante
8:35~Presto
お付き合いくださり、ありがとうございました^^
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1/31のレッスン〜 モシュコフスキー、バッハ、シューマン
1月最後のレッスンでした^^ 寒くてピアノ部屋から足が遠のく日々…なんていうのは完全に言い訳なのですが、今週はいつもに比べたら練習をほとんどしておりませんでした^^;
練習しないでTwitterやったり、コンサートには行ったり、遊ぶことはしっかりやってたわけで、自分でもどうしようもないわ!と反省しております。はい。。。
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モシュコフスキー/20の小練習曲集より3番
だいぶヨタヨタしながら、指定テンポ(152)の半分くらいの速さで弾きました。練習してないのがバレバレ^^;
・右手の和音を弾いたあと、鍵盤を押さえつけているので、(左手の和音でもいつも言われる^^;)力を抜く。また、鍵盤移動の際に手首を無駄に高く上げているので、横に平行移動するようにする。
「指先についた水滴をはらうようなイメージで!」と先生のアドバイスで、その場で何回かやり直し。難しいです…
・左手の一音一音、粒を揃えてはっきり。特に、3・4・5の指の音がもわもわしてるので(力不足)、意識して弾くこと。
次回までにテンポアップを目指して、要練習。
バッハ/シンフォニア13番、14番
<13番>
今回で最後!の思いをもって、ものすごく集中して弾きました。私の気迫が伝わったのか?「とてもいいです!特に後半」とのお言葉を…^^(練習あんまりしてないのでやや心苦しい)
・欲を言えば…スケールの時の音の粒が揃っておらず、少しごつごつしているので、なめらかになるともっと良い。確かに、親指を潜らせた後の打鍵が強くなってしまったり、逆に薬指が弱くなってしまったり、均一ではないのは自分でもわかる。
・左手、跳躍(といってもせいぜいオクターブ)があるときの最後の音(跳躍の踏切となる音)が雑に聞こえるときがある。そんなに焦らないでいいので、きっちり音を聴いてからとぶ。
・後半のテンションがとても良い感じなので、弾きはじめもそのテンション、で始められるともっとよい。先生に、後半を先に弾いて、そのまま戻って、最初の小節から弾いてみて、と言われて、やってみる。「さっきよりずっといいですよ~^^テーマの聴こえ方も自然です」と言われたのですが、自分では「そ、そんなに違いますか?」という感じ…
「上記のことに気を付けながら、今後もこの曲、弾いてみてくださいね!」の先生のお言葉をもって、この曲は合格になりました^^;
…しかし、こうやって書いていると、どの曲でも言われていることはほぼ同じなので、練習するときにピンポイントで気をつければよいのですよね。
<14番>
つっかえながら通しで弾く。譜読み間違えはないようで、一安心。
実はこの曲、以前に自己練習したことがあり、全くの初めてではありません。でも、今回、久しぶりに弾こうとしたらかなーり忘れていて、全く音楽にならず…アーティキュレーション、曲想どころではなく、音符を音にしただけ、の「棒読み」状態でレッスンを迎えてしまいました。
先生「これくらい癖がついてないと、さっき言ったような注意点に気をつけながら練習できると思いますよ」←なんでもポジティブに捉えてくれてありがたい^^;
14番はシンフォニアの中でも難しい曲みたいですが、綺麗な曲で大好きなので、納得いくように仕上げたいです。練習がんばるぞー!
シューマン /子供の情景より「炉端で」
これも、今回が最後!のつもりで気合を入れて弾く。
先週までの注意点は良くなっていた模様。
・音の強弱がもう少しはっきりすると、メリハリのある演奏になってもっと良いです、と言われて、その場で何回かやり直し。
無事、合格になりました。次は「木馬の騎士」にいきます。
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バッハ/イタリア協奏曲
1~3楽章、通しで弾きましたが、先週とは違って今日はほぼ緊張しないで弾けました。慣れ、ですかねぇ。この曲も「今日で最後かも?」との思いをもって、先生を観客に見立てて、真剣に弾きました。
<1楽章> テーマが出てくるところ、呼吸を入れるのを忘れずに!
<2楽章> 左手、単音で弾くところ、和音で弾くところ、それぞれの音の質を均一に。
<3楽章>左手の音をよーーく聴いて、テンポがあがらないように。
…先週と言われてることがほぼ同じですよね^^; で、結論から言ってしまうと、この曲は今回でいったん終わりになりました。こんなんで終わりにしてよいのか?と自分でも思うのですが、なんとなく煮詰まっているものを自分も感じており、先生も同じように感じたようで…
「ここらで本番でこの曲を弾けるといいんですけどね^^本番にのせたら、また違うものが見えてくると思います」と先生に言われました。で、6月に、教室の発表会ではなく、先生のツテで別のところでの発表会にこの曲で出てみませんか?と(ひょえ!)
会場がやや我が家から遠そうなのと、詳細がまだはっきりしない、とのことなので、まだ決めたわけではないのですが、なるべく前向きに…検討してみようと思います。
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さて、「イタリア協奏曲」の次のメインの曲ですが、悩んだ末、ショパン「ノクターン 15番」(ヘ短調)をやらせてもらうことになりました^^
以前、「次はパルティータ(何番でも)はどうですか?」と先生に言われていたのですが、ややバッハに疲れた…というのもあり。いや、パルティータも大好きなんで、いつか本当に弾いてみたいんですが、今回は気分をガラッと変えたくて。あと、単一楽章?で完結するのをやりたかったので、以前から弾いてみたかったノクターンを選びました。
先生は基本的に、わたしの選曲にはNoを言わない方なので、自分のレベルに合っているかどうか自信がないのですが、そんなに無謀な選曲はしていない…つもり^^;(本当の本当は13番ハ短調、を弾いてみたい、のですが、明らかに無理すぎる、ので←ちなみに、12月にヤン・リシエツキ君のリサイタルで聴いて、たいそう感動した曲です)
大人になって再開してからのレッスンでショパンを見ていただくのは初めて。(ちなみに、私のショパン経験は、子供時代に、子犬のワルツ、と雨だれの前奏曲、を弾いただけです^^;)どうなることやら、楽しみです…
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レミ・ジュニエ (Remi Geniet) 来日公演情報 2018-2019
私が好きな仏人ピアニスト、レミ・ジュニエ(以下、レミ君、と書かせて下さい^^;)の2018~2019年にかけての来日公演情報がぼちぼち出てきました。
まだ出揃ってないと思われますので、随時更新の予定です^^
✩発売日は一般発売日だけ記載しました。(セット券、会員先行発売日等の情報は載せていませんので、ご注意ください)
✩曲目は変更される可能性もあります。
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2018年4月19日(木) 19:00開演
会場:東京文化会館 小ホール
一般発売:2017年11月11日
料金:全席指定 5,500円
曲目:J.S.バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 op.110
ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章
ラヴェル:ラ・ヴァルス
2018年4月21日(土)18:45開演
※群馬交響楽団 第537回 定期演奏会に客演 (指揮:オッコ・カム)
会場:群馬音楽センター
一般発売:2018年2月1日(木)
曲目: ショパン:ピアノ協奏曲 2番 他
http://www.gunkyo.com/hp/wp-content/uploads/2018/01/2018-19GSOTeikPro-2.pdf
2019年1月12日(土) 15:00開演
会場:彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
一般発売:2018年8月11日(土)
曲目:J. S. バッハ:カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV 992
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 作品57 「熱情」
ショパン:4つのマズルカ 作品17
ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章
ピアノ・エトワール・シリーズ Vol.36 レミ・ジュニエ|彩の国さいたま芸術劇場
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レミ君は、毎年5月のGWに開催されるラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(ちなみに今年からラ・フォル・ジュルネ・TOKYOに改題。以下LFJ東京)の常連のようなので、時期的に今年も出演されるかな?と思ってます。LFJ東京の情報はおそらく、2月中旬に発表になると思うので、待ち遠しいです。
ご本人の公式HPRémi Geniet - Homeによると、1/31~2/4にナントで開催される本家LFJには出演が決定してますね…
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲、プロコフィエフ:ピアノソナタ8番などを演奏されるようです。ということは、日本でも同じ曲目なのかな?(妄想)
http://www.follejournee.fr/fr/evenements/remi-geniet-1
個人的には、群馬交響楽団に客演するショパンのピアノ協奏曲2番がものすごく聴きたいのですが、高崎は遠いなぁ…東京か横浜のどこかでもやって下さったらすごく嬉しいのですが^^; 引き続き、情報を待ちたいと思います。
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1/24のレッスン〜 モシュコフスキー、バッハ、シューマン
レッスン記録が続いてます^^;
一昨日、大雪に見舞われた関東地方ですが、我が家の周辺もしっかり雪が積もりました。うちのしょぼい庭も、雪を被れば素敵な風情に…とか喜んでいたのも束の間、やらないわけにはいかない雪かき仕事をやったら見事、腕と背中が筋肉痛になりましたよー^^; 翌日にきただけ良かったのか?笑 そして、ピアノを弾くには意外と支障がなかったのですが、これも良い事なのか悪いことなのか…?(身体を使えてないということ!? )
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モシュコフスキー/20の小練習曲集より2番
先週までの注意点はクリアできていた模様。「すごく良くなりましたよー^^」と先生。
「欲を言えば…右手の親指が第一関節から動いて移動できれば、そんなに手首を大きく動かさなくても弾けると思いますよ」
はて?第一関節ってどこだっけ?と首をかしげる私…
ここですか?と示す私に、そこは第二関節、と先生…
親指の第一関節って、手相の生命線の終点近く、というか手の平の付け根の近くの関節でした!!(図の赤丸のところ)
こんなところにも関節が!!(知らなかったのは私だけかもですが) この関節、ピアノを弾くときはおろか、日常生活においても意識したことがあっただろうか…(たぶん無い)。その場で、先生の真似をして、その部分を広げて動かすように意識して弾いてみますが、意識しすぎるとこわばってうまくいかないという…^^;
「ここがしっかり動いてくると、親指の付け根の筋肉も発達して、盛り上がってきますよー」と先生。私の軟弱な手の平にもそんな日が来るのでしょうか…その日を夢見て頑張りますよ!
…で、この曲は無事、合格になったので、次回は3番にいきます。左手の細かい動きがメインの曲なので気合を入れていかねば^^;
バッハ/シンフォニア13番
「全体的に良くなりましたね^^」と先生。
・前回よりテンポアップして弾いたところ、出たし~中盤までは良いが、後半早くなってしまってるので落ち着いて。
・最後、和音のフェルマータで終わるのですが、弾いてから適当に手を離すのではなく、音が減衰してきたのを聴きとどけてから離すようにするとよい。
・左手にテーマが出てくる部分、もっと左手を全面に出す感じで!
以上の注意を踏まえて、もう1回通して弾いてみましょう、ということで、テンポも気をつけて、左手のテーマもしっかり強調、最後もしっかり音を聴いて…と頭をフル回転にして弾ききり、自分的にはうん、ばっちり~^^(拍手)と思ったのですが。
「左手がもっと歌ってくると、右手との掛け合う部分が見えてきて、面白い演奏になると思うので、もう少し弾きこんでみましょうか^^」とのお言葉。
先生、前も思ったのですが、シンフォニアに関しては明らかに他の曲より求める基準が高い…高すぎる…なぜだ?
バッハが大大好きな私でも根を上げそう…ですが、趣味で大人の私にもこうやって真剣に教えてくれるというのは有難いことですよね。これも何かのご縁だと思って頑張ります。いちおう、次回完成にしましょう、ということだったので、次にやることにした14番も並行して譜読みしてくることに。
シューマン /子供の情景より「炉端で」
前回、指摘された「ご老人の寄り合い」問題(笑)をクリアすべく、一生懸命テンポアップの練習に励みましたよ。その甲斐あって・・・
「若返りましたね~^^」と先生。
・テンポをあげたせいか、呼吸が浅くなってせわしなくなっている感じがするので、フレーズの切れ目でしっかり呼吸すること。
・rit.のかけ方が、やや唐突なので、もう少し前倒しにしたほうがよいかも。
この曲は、同じフレーズを2回繰り返すのが特徴なのですが(というか、この曲集、そんな曲ばかりだわ)私の演奏では2回目の方が、綺麗に自然に歌っていることが多いので、1回目からキメられると良いですねー、と先生。
次回完成を目指して、もう少し要練習です。
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バッハ/イタリア協奏曲
今日は1~3楽章、通しで弾きました。実は私、家ではあまり、通しで練習はしないので、それだけで緊張します…それと、前もTwitterで書いたと思うのですが、先生は私の演奏を聴いている間、少し離れた場所で立ったり、座ったり、私の後ろに回ってみたり、移動が激しいです。(今まで、右横にびったり座る先生にしか習ったことがなかったので、最初はびっくりでした^^;)で、それには慣れたつもりだったのですが、演奏時間が長ければ長くなるほど、集中力を保つのが難しく、視界に入る先生のちょっとした動きにも動揺したり…で、普段間違わない場所でコケたり…と、レッスンなのに本番のような緊張感を味わってしまいました。(本番の緊張度はこの比ではないでしょうが…)
<1楽章> だいぶ良くなりましたとのこと。今のところ、全楽章中、一番出来が良いらしい…(一番マシ…と私の頭の中で変換^^;)
<2楽章> 左手がまだへなへなしてるので、もう少ししっかり音を鳴らす。右手をもっと歌わせるためにも、テンポはもう少し遅くてもよいかも?へなへなしている理由の一つに、左手の暗譜があやしい、というのがあるのですが、先生にそれを伝えたら「楽譜がっつり見ていいので、音楽に集中してください」と。
<3楽章>
・前半はとても良い。中盤から急にテンポがあがってしまうので、とにかく落ち着く。
・毎回言われていることですが、フレーズの切れ目、テーマの入り、の前にしっかり呼吸をする。
テンポがあがってしまう理由を先生と分析してみたのですが、例えば77小節目以降、左手が4部音符、右手が8部音符で刻む部分、左手がやや楽チンなので、左手が軽くなる→早くなる→右手もつられて早くなる→ということみたいです。
解決策としては、「左手の音を意識してしっかり聴いて、インテンポを保つことに集中する」。そう言われてみると、音の多い(難しく感じる)右手に気を取られて、ほぼ右手の音しか聴いてなかったです。
ピアノ上達の一手段として、「音をよく聴くこと」って耳にしますが、簡単そうでいてとても難しい…と思います。ゆっくりしたテンポの曲なら耳を傾ける余裕もありますが、この曲のようにテンポが早めで音数も多い曲だと指を動かすだけでいっぱいいっぱいになってしまい、耳がついていかない。耳で追えるテンポ、にとどめるべきなのかな?と思ったりも。ちなみに、私がいま3楽章を弾くと、3分50秒ほどかかります。(プロの演奏はだいたい3分30秒くらい。超早弾きのグールドは3分!)なんとなく、ある程度早くないとこの曲らしさがでないかな?など考えていて、ひたすらテンポをあげつつ綺麗に弾けるように、と指の練習にやっきになっていたのですが、聴くことに集中するためにも、いまいちどテンポを緩めて練習をしてみようと思います。
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実は先生から「イタリア協奏曲、そろそろ終わりにして次の曲に行きますか?」と申し出があったのですが、せっかく今日アドバイスを頂いたので、もう少し頑張ってみます、とお返事しました。昨年の9月からレッスンに持っていったこの曲(自主練で弾き始めたのは、それよりもはるか昔…笑)、大好きで大好きで、何人ものピアニストの演奏をCDで聴いて、また生演奏でも聴いて、そのたびに新しい発見があり、自分なりに理想とする演奏は頭の中にはあるのですよね。まだまだここでは終われ…ません!
1/17のレッスン〜 モシュコフスキー、バッハ、シューマン
代わり映えのしないタイトルですいません… レッスンに行ってきました^^ 数日前より家族に病人(インフルエンザ)が出たため、直前練習はできず(看病で忙しいというより、寝込んでる人の横でヘタなピアノを鳴らせないという事情^^;)。週末前にまあまあ時間がとれて練習ができていたので、それほど焦らずにレッスンに臨めましたが、やはり弾けるときに弾いておかねば!という気持ちに。
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モシュコフスキー/20の小練習曲集より2番
先生の前で初めて弾きます。指が回らなくて音が抜けたり、外したりする箇所多発。こりゃーだめでしょー、と思いつつも、先生「なかなか良い雰囲気ですよ!」と^^;
・ハ長調→イ短調に転調するので、それぞれの調に合わせた音色で「ハ長調は明るく、華やかに、イ短調は抑え気味に」
・ラストの2分音符、音価を忠実に守ること。(短く弾きすぎ)
・楽譜にあるアクセントの部分、もっと強調する。(弾くだけでいっぱいいっぱいでそこまで意識が回りません…)
・ひとつひとつの音をくっきり、はっきり鳴らす。
課題が沢山! 引き続き練習。
バッハ/シンフォニア13番
前回受けた注意を頭に入れ、頑張って練習していきました。その甲斐あって…
・前回までの注意点は、ほぼクリアー。「後半、とても良くなってます」とのお言葉!
・ですが「全体的に老け込んだ雰囲気なので、もう少し元気よく」とのこと…そ、そうですかΣ(゚д゚lll) 短調だし、ちょっと物悲しい雰囲気にしたかったのですが、テンションが低すぎたらしい。表情付けは難しい…「テンポが遅すぎるのかも」ということで、もう少しテンポアップすることに。
次回完成を目指し、引き続き練習です。
シューマン /子供の情景より「炉端で」
私の演奏を聴いて、先生の第一声「しっとりしすぎて、ご老人の寄り合いみたいになっちゃってますねぇ」Σ(゚д゚lll)Σ(゚д゚lll)←ショック
「炉端で、なんで、暖炉の周りで子供たちが楽しく、わいわいとお喋りしてる感じでいきましょうか?8(^∇^8)(8^∇^)8」
「この曲、綺麗で弾いてると癒される感じでまったりしてしまうんです…」と言い訳してしまいましたが、曲の性格を無視するなんてもっての他、ですよねぇ…^^;
・ペダルがうまく入ってないところがあるので、踏み換えを素早く!
・右手はバイオリン、左手はピアノ、のデュオのつもりで。今の弾き方だと、バイオリンの人だけ張り切ってる感じで、ピアノの人はその雰囲気についていってるだけ…ピアノの人ももっとテンションあげて、と。確かに、右手に気を取られて、左手にあまり気持ちが入ってなかったわ。先生は全部お見通しなのです…
・活気を出すためにも、もう少しテンポアップした方がいいかも。
ということで、これも引き続き練習。シューマン、本当に難しいなぁ。でも、こうやって解釈を深めて行く作業は心の底から楽しいです。
バッハ/イタリア協奏曲
今日は時間が足りず、2楽章だけ。
・右手の表情付け、かなり良くなってます、とのお言葉。嬉しいヾ(*´∀`*)ノ
・左手がぼんやりしているので、もっとしっかり鳴らしましょう。「この時代の曲は、左手の和声進行をもとに、右手のメロディがのっかっています。メロディは即興だったりもしたので…大事なのは左手です」仰ること、わかります…
・右手の息の長いメロディの歌わせ方…スラーで繋がった音の続きを、無頓着に始めないように。
2楽章は単純に音をとるだけなら難しくないですが、左手で安定感のある伴奏をしつつ、右手を綺麗に歌わせることが本当に難しい…(先生の見立てでは、3楽章中、この楽章が一番難しいそうです)
引き続き練習ですが、1楽章と3楽章もまだ仕上がってないし、こればかりにかかりきりにもなれません。複数楽章の曲ってどういうふうに完成にもっていけばよいのでしょう…この曲は今のところ、人前演奏の予定はありませんが、いつかステージに載せることを考えたら恐ろしいです^^;
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先週、先生にお願いしていた「和声学」の本ですが、先生が音大時代に使われていたなかなか本格的な本で、ちらっと読ませて頂いた限りでは、これを素人の私が読んで独学するのはちょっと無理そうかな?という内容でした^^;ちなみに、これです。↓
いちおう、レッスンの中でちょこちょこと、和声のお話はできる限りして頂けることになりました。この本、先生のご好意でお借りすることができたので、次回のレッスンまでに目を通すだけでもしておこうと思います!